『源氏物語』巻九 終了
ついにあと1冊となりました。
宇治十帖は他の人が書いたのでは・・・
という意見があるというのは
分かるような気がします。
描写が今までより細かいんです。
現代小説のように感じるのは
訳のせいかもしれませんけど、
とにかく詳しい。
薫、なかなか大君を忘れられない。
こんなことなら中の君にしておけば
よかったと思う。
匂宮、中の君を京に住まわせる。
中の君、懐妊。
薫、中の君を忘れられず、そばに寄り添い
横になって口説く。
しかし、中の君の腹帯に気がついて
それ以上は思いとどまった。
匂宮は薫の移り香が、中の君にしみついているのに
気がついて、問い詰めるが、中の君はただ泣くばかり。
みなれぬる中の衣とたのみしを
かばかりにてやかけ離れなむ
これまで馴染み交わした
夫婦の仲と信じて
頼りにしてきたのに
こんなことくらいで
かけ離れてしまうものか
匂宮、証拠を探すが、何も出てこない。
いろいろ事情があるのですが、省略。
匂宮、六の君と結婚。
中の君はなれなれしい薫に困り果て
大君に似た妹、浮舟がいると話す。
父、八の宮が女房に生ませた娘だったが、
認知しないので、その女は他の男の妻になり、
長く地方に下っていた。
夫の陸奥の守はその後、常陸の守になり、
最近京に帰ってきた。
浮舟は中の君を訪ねる。
中の君、男の子を産む。
薫、女二の宮と結婚。
浮舟の母、北の方は連れ子の浮舟を夫に差別されるのを
不憫に思い、左近の少将との縁談を進める。
しかし、浮舟が連れ子だと分かった左近の少将は
異父妹と縁組をしてしまう。
なんて男なんでしょ!
時代、男女の違いはあれど、ない話ではないですね。
母は少将の裏切りを知り、浮舟を中の君にかくまってもらう。
匂宮、誰ともわからないまま浮舟を自由にしようとするが、
乳母がそばにいて阻止する。
読んでいてハラハラします。しっかりした乳母でよかった。
母は、乳母から事情を聞き、浮舟を小さい家にかくした。
薫はその家にしのんで来て、浮舟と一夜を共にする。
浮舟の美しさに満足した薫は、宇治に連れ去ってしまう。
内容が濃いので、なかなか表現できなくてすみません。
話が前後していたらすみません。
これから薫と匂宮の恋のライバル関係に火が付くのでしょう。
ありがとうございました。
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