☆*゚真珠のつき世界☆*゚

面白く生きたい!ただそれだけです。面倒な話題はできるだけしたくないと思っています。

源氏物語 巻十 終了

ついに最後まできました。



匂宮、不思議な女のことが忘れられない。
薫、なかなか宇治に通えない。


匂宮、宇治から中の君に来た手紙を見て
あの女だと気づく。


薫が宇治に女を隠しているのを知った匂宮は宇治まで行く。
女君は最初、匂宮だと気づかずに薫だと思い招き入れてしまう。
匂宮は、最初の日の口惜しかったことや、ずっと忘れられなかったことを話す。


女君は中の君のことなどを考えると、外にどうするすべもなく泣くばかり。
匂宮、思いを遂げる。


浮舟、薫と匂宮2人としばらく関係を持つ。


薫に気づかれる。
薫は京に迎えようと思う。


浮舟、行方不明になる。


宇治川に身投げしたと思われ、簡単に葬儀を済ませてしまう。


匂宮は最初は悲しんだが、すぐに他の女に興味を持つ。


薫も女一の宮の女房、小宰相の君に興味を持つ。


比叡山の横川に僧都と
八十歳あまりの母と五十歳ほどの妹がいた。


寺で経や仏の供養をした帰り、泣く女(浮舟)を見つける。


尼になりたいという。


実の父親の顔も知らず、たずねた姉君との間も思いがけない匂宮とのことで
疎遠になり、面倒を見てやろうと考えた薫の君の縁にすがってようやく
不幸な身の憂悶も晴れようを思う間際になって呆れはてた情けないことを
しでかし、何もかも台無しにしてしまった。匂宮に少しでも愛情を感じてしまった
因縁からこんな悲しいさすらいの身に落ちてしまったとなげく。


それほど情熱的でなくても、淡々と気長にいつまでも愛してくださろうとした
薫の君の事を思い出すと、有り難くなつかしく思われる。


僧都にたのんで出家する。



限りぞと思いなりにし世の中を
     かへすがへすもそむきぬるかな


  かつてあの時
  これが最後とばかり
  捨てはてた世の中を
  今また繰り返し
  捨てることになろうとは




薫、僧都を尊敬し、深い仏縁を結んでいた。
薫は小宰相からうわさを聞き、
小野のあたりにいる女が自分が世話をしていた女かもしれないと打ち明ける。


薫は女君の弟をお供として連れて歩いていた。
弟に手紙を持たせて、女君に会いに行かせた。
女君を見ることもできずに薫のところに戻る。


まだかまだかと気をもんで待ったのに、要領を得ずに帰ってきたことが面白くない。
誰か男が隠し住まわせているのかと、あらゆる想像をしてみる。
自分がかつて宇治に女君を囲い、心にもかけない状態で見捨てた経験から
そう考えた。


ここで終わる。
続きがあってもいい終わり方でした。


平成のうちに読むことができてホッとしています。


ありがとうございました。