☆*゚真珠のつき世界☆*゚

面白く生きたい!ただそれだけです。面倒な話題はできるだけしたくないと思っています。

いつもの公園の桜*『頭医者シリーズ』加賀乙彦*

雨が続きましたが、上がったので
昨日いつもの公園に行ってみました。
まだまだ満開です。





『頭医者事始』
著者のかけだしの医者だった頃を
回想しながら書いた小説です。


個性ある先輩医師の話もおもしろい
が、精神科のいろんなエピソードは
本当のことなのでしょうか、
ピリピリすることが書かれています。


1950年代の病院の様子が
うかがえます。





『頭医者青春記』
1978年~1979年に
連載されていた話を
読む人ってどれくらい
いるんでしょうね。


1950年代の話です。


これはおもしろいというか、
興味深い本です。


精神科医、古義先生が
東京拘置所に
勤め始めます。


帝銀事件の平沢貞通、
三鷹事件の竹内景助、
メッカ殺人事件の正田昭
などもいて、大きな
影響を受けます。


生の声です。
エピソードが凄すぎ




『頭医者留学記』
1957年
精神科医、古義は
フランス、パリに留学
したが、やはり日本人に
差別はある。


でも、友達はたくさん
できた。


『頭医者事始』
『頭医者青春記』と読んで
きたけど、今回は
患者との大きな問題は
起きなかった。


旅行、観劇、読書
などの趣味の話も
よく出てくる。


ヨーロッパは陸続き
だから、日本とは
感覚が違うんだろうね。
行動的に見える。


一番の衝撃は交通事故。
一歩間違えば死。


それまで悩んでいた
失恋や盗難なんて
死ぬことを考えたら
どうということもない。


日本で小説を書きたく
なる。



精神科といってもいろんな
分野がある。
著者は犯罪者に目を向ける。


サスペンスドラマや小説でも
語られない受刑者の心理。


心がキュッと痛くなる。
別の本も読みたくなりました。


ありがとうございました。