☆*゚真珠のつき世界☆*゚

面白く生きたい!ただそれだけです。

『源氏物語』巻八 終了

時代は薫の君、匂宮に移りました。


巻八の初めに、玉鬘の尚侍と故鬚黒の太政大臣の姫君
大君と中の君が出てきますが、あとで同じ名前で
別の方々が出てくるので、ここでは言わないことにします。


宇治には隠棲した源氏の異腹の弟、八の宮がいた。
その姫君が姉の大君、妹の中の君です。
薫は八の宮にあこがれ宇治通いをするようになる。


八の宮は亡くなってからの姫君たちのことを薫に託す。


八の宮が病死する。


仕えていた弁の君とは、柏木の乳母の娘だった。
薫の母、女三の宮の手紙や柏木の遺書を渡し、
柏木と女三の宮の不義の子だと明かす。
(女三の宮とは源氏の奥さんです)


薫は大君に思いをよせるが、大君は中の君と結婚させたがる。
女房たちは薫と大君を結びつけるために策を練るが、
大君は逃げて、薫は中の君の寝所に入ってしまう。
が、薫はやさしく物語りだけして一夜を明かす。


薫は匂宮に宇治の話をする。
匂宮は中の君に興味を抱く。


薫も匂宮と中の君がうまくいけば、大君の心が動くと思い
匂宮を中の君の寝所に手引きする。


匂宮は三日、中の君のところに通うが後が続かない。


匂宮は、夕霧の右大臣と明石の中宮の姫君の六の君との
結婚話が持ち上がる。


その心痛もあったのか、病気がちの大君がいっそう衰弱する。
薫は看病のために滞在する。
ついには大君は息を引き取る。


消極的な薫に対して、匂宮は積極的でたいそう色好み。
八の宮にはもうひとり姫君がいるらしいが、まだ出てこない。


世に有名な「宇治十帖」と言われる話は「橋姫」から始まる。
やっぱり面白い。
今でもありそうな話の展開。


薫と匂宮という性格の違う二人の、女性への態度が
興味深い。



***


秋霧のはれぬ雲居いいとどしく
   この世をかりと言ひ知らすらむ


 秋霧のたちこめた
 暗くこの悲しい空に
 雁がしきりに鳴きながら
 渡って行くよ
 この世は仮の世だとばかりに



桜こそおもひ知らすれさきにほふ
      花ももみぢも常ならぬ世を


 美しく咲いては
 たちまち散っていく
 命の短い桜こそ
 花も紅葉も同じはかない命の
 無常の世だと教えてくれる


***


巻九も楽しみです。





平成もあと1ヶ月ちょっと
思いがけず、素敵な目標を
持てたことはラッキーだったと
思っています。


十二単で裾を捌きながら暮らしている
姫君たちを想像できるようになってきたかも。



毎日が充実してる感じです!


ありがとうございました。