☆*゚真珠のつき世界☆*゚

面白く生きたい!ただそれだけです。面倒な話題はできるだけしたくないと思っています。

『コロナと潜水服』奥田英朗

短編集です。

『海の家』
49歳の小説家、妻に浮気をされたことで
夏の間、別居することにした。


場所は神奈川県葉山町
奥田英朗が描く主人公たちはけっこう
前向きな人が多くて、読んでいて
元気が湧く。


この彼も空き家に来てすぐ掃除、草刈り
に精を出す。


誰もいないはずの2階から子供の足音がする。
そんな感じで楽しい独り暮らしが始まる。


作者と同年代なので、ラジオから懐かしい
曲が流れてくるというと、私にも懐かしい。


「ライオンは寝ている」
一緒になって「リーリーリーリ」と
歌っていた。
私も歌っていた(笑)


YouTubeでも聴いてみた。


読後感がいい。
やっぱり奥田英朗だ。




『ファイトクラブ』
早期退職の勧告に最後まで抵抗し続けていたら、
総務部危機管理課という新設部署に
移動させられた。


プライドを捨ててでも、しがみつくしかない。
郊外の工場の警備員だった。


ここの倉庫、運動具がたくさんある。
そこで始めたのがボクシング。


どこからともなく現れた男性がコーチを
してくれる。


ある日、工場荒らしに会う。
そしてスカッとする話になる。




『占い師』
恋人はプロ野球選手
ブレイクしても新しい彼女ができそうで心配。
スランプになっても結婚したら心配。
そこで占い師のところに行くことになった。




『コロナと潜水服』
新しい題材、コロナ。
息子がコロナを言い当てる。
なぜ潜水服なのか?
けっこう笑える内容。




『パンダに乗って』
東京からパンダを求めて新潟へ。
その車、指示していない所に案内してくれる。
最後の2ページで泣けた。


どの話も不思議系です。
たまにこんな内容も夢があっていいですね。



ありがとうございました。