上下巻でしたが、分厚い本でした。
枕草子の小説版です。
清少納言の生きた頃の話が分かりやすく
描かれています。
枕草子だけだと、歴史的背景が分かりにくい
のですが、これは詳しいことが書かれています。

藤原道長については『大鏡』が使われています。
他にも参考にした本があったかもしれませんが
私が読んでいないので分かりません。

男性との付き合いも創作なのか、事実なのか
分かりませんが小説として楽しめました。

中宮定子とのやり取りが微笑ましくて
清少納言はほんとに定子のことを好きだったんだろうなと
感じます。

長い間、男性の研究で語られていた古典も
女性目線で語られるようになったのは
最近になってからだそうです。

やっぱりこういう文章は女でなきゃ分からないわよね～
ってとこあります。
男性から見たら、清少納言・紫式部なんて
生意気な女に見えるんでしょうと書かれています。

清少納言の目線で書かれていますが、中宮定子から
見た世界も知りたい。
でも、それはあまりにも過酷かもしれない・・・

枕草子を授業でしか見たことのない女性にも
読んで欲しい本です。

ただ、面白かった。

今日は図書館に行きます。
気持ちいい朝、お出かけ日和です。

ありがとうございました。