『真砂屋お峰』(ネタバレでした)
すみません、最後まで書いてました。
しばらく前に3分の2くらい読んで、最近また
読み始めたので、前のほうはわすれましたが
後ろだけ読んでも話しに引き込まれました。
江戸の材木商、真砂屋の跡取り娘と婿養子甚三郎には
子供がいなかった。
それまで木綿の着物しか着ないという質素な
生活をしてきたが、店を手放すという決心を
してから、贅沢が始まった。
着物の描写がすばらしい!
あまり詳しくないけど、着物は好きなので
こういうのはドキドキします。
地味に見えて実は手の込んだすばらしい着物、
細工した櫛、何十組もの金蒔絵の割り箸、
象や駱駝の蒔絵がついた長持。
それらを持って京に行き、衣装比べをする。
誰にも負けない。
うわさは帰る前から江戸に伝わった。
時代は将軍家斉のとき、贅沢ぶりを咎められて
全財産没収のうえ夫婦ともに島流し。
それでも二人は幸せだったらしい。
島流しの後、すぐ許されるがどうなったかは
書かれていない。
着物のことは有吉佐和子におまかせ。
いろんな本を読んでも詳しく書かれています。
いいものは伝えてほしい。
自分では買うことができないけど、
お金持ち、芸能人には着てほしい。
そうでないと伝統が伝わらない。
伝える努力をしてほしい。
美術館や博物館で蒔絵を見るのが好きだ。
世界に誇れる芸術だと思う。
ちょっとしたものなら自分でもほしくなる。
そういうところにお金は使いたい。
ありがとうございました。
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