有吉佐和子についてPart2
着物が好きなだけあって、詳しい。
私も、少しだけ着付けを習ったので着物の話題が出てくるとうれしい。
そこらへんが男の作家と違うところだと思う。
ウーマンリブという言葉が使われていた頃の人なので、
ご自分もその中のひとりだったのだと思う。
よく取材に出かけたらしい。
日本の島、外国の未開の土地、外国にも住んだことがあるらしい。
すごいバイタリティー。
女性向けの作品が多いけど『花岡青洲の妻』は、男の人にも読んでほしい。
医療については取材したんでしょうね。なまなましいという印象で読みました。
花岡青洲は外科手術をする為に、麻酔の実験をする。そこで母と妻の争いが起こる。
ガンとの壮絶な戦いが書かれている。
想像でしかないが、医者として手を出せないことはつらいことだったと思う。
最終的には男の名前は残るが、女が努力したことは残らない。
男尊女卑の問題も取り上げているのだと思った。
『女二人のニューギニア』は半端じゃない体験!!
実録です。冒険旅行の決定版!(笑)
小説じゃないものもおもしろいです。
『紀ノ川』は新旧の女性の生き方が書かれている。
好みは分かれるかな。おとなしいほうです。
映画で観るのもいいかも。
『恍惚の人』
今で言う認知症の舅の介護の話ですけど、
読み物としておもしろい。
こういう題材をおもしろくできるのは
有吉佐和子だからだと思う。
細かいエピソードは取材したのか。
政治にもあかるい。
『複合汚染』の時は、のちの菅直人総理になる人に
議員候補者にさせられそうになったらしい。
問題意識が高い。
今とは環境が違うので昔の事として
読んだほうがいいと思う。
新聞に連載された。
次回は私が一番好きな作品です。
ありがとうございました。
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