☆*゚真珠のつき世界☆*゚

面白く生きたい!ただそれだけです。面倒な話題はできるだけしたくないと思っています。

『東京の夫婦』松尾スズキ

今日2回目です。


松尾スズキのエッセイです。





なぜこの本を読むことに
なったかというと、
まだ結婚していないダンナの姪に
結婚はいいよと言いたくて
「夫婦愛の小説」で検索したら
これが出てきました。



エッセイですから、夫婦の
日常が描かれています。
男性のエッセイはめったに
読みません。



夫51歳、妻31歳
松尾スズキにとっては
2度目の結婚。
子供は作らない約束です。



この中で印象に残ったのは
「僕らは、たまたま生きている」



父は結核を患っていて
兵役を逃れた。
佐賀でキノコ雲を見たそうだ。



あの悲惨な戦争と地続きである
肉体の重さ、というものを
感じたという。



妻のおじいちゃんは元特攻隊。
戦闘機に乗って、敵の軍艦
目指して飛んだけど、トラブルで
海に落ちて、そのまま泳いで
近くの岸にたどり着いたそうだ。



「たまたま生きている」



これ読んで自分のことを
考えた。
父は若い時戦争で南方に
行った。



その後、大陸に渡って最後は
ソ連の捕虜になって
シベリア抑留となり
幸運にも生きて帰ってきた。



父の幸運の形が今の私。笑



今までもいろいろあったが、
生きてることが不思議な
気がする。



うちはたまたま子供がいないけど、
姉のところは脈々と子孫を
つないでいる。



つながるって素晴らしい。
姪っ子にも何かを感じて
ほしいと思うのは叔母だから。



縁があったら結婚してほしい。
たとえ子供ができなくても
一緒に生きる伴侶を持つのも
いいものだと思う。



そんなことを考えた本でした。



ありがとうございました。