『魔王』伊坂幸太郎
『魔王』と『呼吸』という2つの話で
できている。
『魔王』
会社員の安藤は弟の潤也と二人で暮らしていた。
自分が念じれば、それを相手が必ず口に出すことに偶然気がついた。
ここらへんは不思議系の話。
言いたかったのは、何も考えない人たち
の事なんじゃないか。
群集心理。
怖い。。。
アメリカの政治に反抗する気持ちが
個人を攻撃する。
よくある。
犬養という政治家が描かれている。
その人を支持するつもりで書いている
わけではないはず。
でも、新しいリーダーが欲しいのは
確か。
政治は語っても語りつくせない。
なんとなく終わるこの本も
ここまでしか書けないんだろう。
『呼吸』
五年後の潤也の姿を描いた。
潤也も不思議な能力を持っている。
兄が亡くなってじゃんけんで負けることが
なくなった。
競馬でも使えるかもしれないと、
やってみる。
お金で何ができる。
これも半端に終わる。
『モダンタイムス』につながるらしい。
読んでみたいと思う。
いつもの伊坂幸太郎なら、伏線があって
最後につながる話が多いが、今回は
それがなかった。
少々、消化不良気味。
ありがとうございました。
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