『源氏物語』巻五終了
夕顔の君の忘れ形見、玉蔓、実は頭の中将の娘だが
(現在は内大臣)それを隠して六条の院に住まわせている。
源氏は事を遂げたいが出来ないでいる。
だが頻繁に玉蔓のもとを訪れる。
源氏、玉蔓を相手に物語論を語る。
正史は一面しか書いていない。
物語の中にこそ、細かいことがくわしく書かれている。
紫式部の文学論だろうということです。
確かにほんとのことより、小説のほうが心を打つことは
あると思いますね。
ついに内大臣に玉蔓が娘だということを継げる。
柏木や弁の少将は姉だと分かってがっかりもするし
うれしくも思う。
またまた源氏の君の美しさをどうぞ
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御簾をすっかり上げて、脇息(きょうそく)の上に草紙を置き、
お部屋の端近なところに、くつろいだお姿で、筆の端をくわえて、
あれこれ考えていらっしゃる御様子は、いつまで見ていても
見飽きないほどのお美しさです。
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兵部卿の宮と書の鑑賞をしているところがすばらしい。
源氏の恋の話だけじゃなく、こういうところにもワクワクする。
源氏は夕霧に対して注意する。
いつまでも独身でいると、何かわけでもあるのかと世間はかんぐる。
前世の縁にひかれてつまらぬ女と、とどのつまり一緒になるようになれば
外聞も悪い。運勢が尻すぼみにもなりかねない。しかし、高望みをしても
思い通りにならず、人には限度があるから浮気心は持たないほうがいい。
などなど
今に通ずるご意見ですね。
玉蔓は一度は宮仕えをするが、結局、鬚黒の大将と結婚する。
一度は引き裂かれた夕霧と雲居の雁が夫婦になる。
源氏は六条の院の女君たちと静かに暮らしています。
所々に私の感想が入っていて分かりづらいでしょうか?
ま、これが私流ですので・・・。
ありがとうございました。
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