☆*゚真珠のつき世界☆*゚

面白く生きたい!ただそれだけです。面倒な話題はできるだけしたくないと思っています。

『源氏物語』巻三、巻四終了

図書館に返す前にもう一度読んでおこうと思ったのが
巻三「絵合」(えあわせ)


古典が好きな方ならググッと心を持っていかれるはずです。
今まで源氏の恋の話を中心に書いてきたので
前回はぶいてしまいましたが、ここはすばらしいので
素通りは出来ないなと思ったわけです。


帝の前で梅壷の女御方と弘徽殿の女御方、左右に分かれて
絵を揃えて論争し合います。


『竹取の物語』のところは、ここに居合わせたかったと
思ってしまいます。


絵、書、表装など興味深いものばかり。
本朝三蹟のひとりと言えばいいでしょうか私は三筆と教わった
小野道風(おののみちかぜ)が現代風で、と出てくるところが、
さすが平安時代!という感じです。


最後に源氏の須磨の絵日記が出て、梅壷方が圧勝します。




これからが巻四です。


明石の君の姫君は源氏が引き取り、紫の上が世話をすることになりますが、
明石の君、紫の上どちらにとってもつらいことだったと思います。
源氏の出世欲のためです。


藤壺の女御が亡くなります。


冷泉帝は源氏と藤壺の関係を知ってしまいます。


六条の御息所の姫君、梅壷の女御が冷泉帝の中宮に決まります。
秋好む中宮と呼ばれるようになります。


葵の上との子、夕霧の教育は厳しかったようです。
その夕霧の恋も出てきます。


源氏は今までの姫君のことを紫の上に話して聞かせます。
紫の上は嫉妬しますが、これも源氏が紫の上を信頼しているからこそ。
先が思いやられます。


広大な敷地に源氏が世話をする姫君たちを住まわせる六条の院が出来ます。
四つの町を四季に見立てて造園し、そこに季節にふさわしい女たちを配します。
男として最高の贅沢です。


船まで出せるというのですから、すごいお庭だったんでしょうね。


夕顔の姫君、玉鬘にめぐり合い、六条の院に引き取ります。
血のつながりはないのでこれからの展開が気になります。




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雨はいつの間にかやみ、風に竹の枝がさやさやと鳴る頃、
はなやかさにさし上がった月の光が美しく、しっとりとした夜の風情でした。


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こんな文章に癒されます。
雅楽もすばらしいのでしょうね。
歌はたくさん出てくるので興味のある方は感動するんでしょう。


出てくる人が多いので、関係が複雑です。


そろそろ次の世代にバトンタッチでしょうか、
まだまだ源氏に活躍してほしいですが巻五が楽しみです。


ありがとうございました。