☆*゚真珠のつき世界☆*゚

面白く生きたい!ただそれだけです。

『境界線』中山七里

7年前の東日本大震災による津波で
行方不明だった女性の遺体が発見された。
笘篠奈津美。
彼女は前夜まで生きていて、自殺とみられる。



夫は宮城県警捜査一課警部・笘篠誠一郎。
しかし、死体はまったくの別人だった。



妻は生きているのか?
その先まで想像したりして。



個人情報を売る人間がいる。
サギ師は人を騙すためなら勉強もする。
刑務所に入ったくらいでやめない。



東日本大震災をからめて話が進んでいく。
宮城刑務所でも震災の影響は受けたが、
ガラスが割れたくらいで壁はひび割れも
なかった。



そりゃ、逃げられたら大問題ですから。
食料の備蓄も完全。
塀の外より守られていた。



人と人とのつながりが描かれています。
いろんな境界線があります。
東日本大震災のことを書きたかったのかな。



いろんな方法で残していかなければ
いけないことなんでしょうね。



『護られなかった者たちへ』の続きでは
ありませんでした。
ただ、出てくる人はダブっています。




ありがとうございました。