『境界線』中山七里
7年前の東日本大震災による津波で
行方不明だった女性の遺体が発見された。
笘篠奈津美。
彼女は前夜まで生きていて、自殺とみられる。
夫は宮城県警捜査一課警部・笘篠誠一郎。
しかし、死体はまったくの別人だった。
妻は生きているのか?
その先まで想像したりして。
個人情報を売る人間がいる。
サギ師は人を騙すためなら勉強もする。
刑務所に入ったくらいでやめない。
東日本大震災をからめて話が進んでいく。
宮城刑務所でも震災の影響は受けたが、
ガラスが割れたくらいで壁はひび割れも
なかった。
そりゃ、逃げられたら大問題ですから。
食料の備蓄も完全。
塀の外より守られていた。
人と人とのつながりが描かれています。
いろんな境界線があります。
東日本大震災のことを書きたかったのかな。
いろんな方法で残していかなければ
いけないことなんでしょうね。
『護られなかった者たちへ』の続きでは
ありませんでした。
ただ、出てくる人はダブっています。
ありがとうございました。
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