役に立ちたいと思う心
秋田に行って一番下の叔父さんに
聞いたことです。
もうかなり昔の話です。
私とダンナは同じ地区の出身です。
うちの町はかなり険しい峠を上った
上にあります。
昔は峠の除雪もなかなかできなくて
冬はバスも不通になったそうです。
峠の下までバスで来た人たちは
歩いてその峠を上るわけです。
どれだけの時間がかかるんでしょう、
分単位ではなく時間単位です。
ダンナの家はその峠を上がりきった所に
あります。
義父はいつ来るかも分からない人を待って、
外に立ったと言うのです。
そして人を見つけると、休んでいかないかと
声をかけると言うのです。
峠の上に来てもまだまだ先は長いんです。
休んでいく人はけっこういたそうです。
秋田ですから、厳しい寒さです。
まず、水のようなぬるいお湯に
足を入れさせるのだそうです。
いきなり暖かいお湯に足を入れると
痛くなるんですね。
分かる人は分かると思います。
それからお茶で温まってもらうそうです。
いなかの人はそういう奉仕の精神は
強いと思いますが、叔父さんは
兄である義父をすごい人だと思ったそうです。
けっこう個性の強い義父でしたけど、
こんな一面もある人でした。
ありがとうございました。
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